インド洋のマレーシア機捜索、来年前半に中止か 豪州当局
(CNN) 昨年3月の飛行中に交信を突然絶ったマレーシア航空370便の捜索作業を主導するオーストラリア運輸安全局は3日、海底などでの捜索範囲をこれ以上広げる可能性は少ないとの判断を示した。
インド洋南部での機体残骸などの捜索範囲は今年4月、当初設定の6万平方キロから12万平方キロに拡張され、期間は約1年と想定されていた。範囲の再度の拡大が打ち消されたことで、捜索活動が来年上半期内にも中止される可能性が出て来た。
豪州運輸安全局は3日の声明で、370便の遭難場所の特定につながる新たな情報が得られない状況を踏まえ、関係国は捜索範囲のさらなる拡大がないことで合意したと述べた。捜索には同便の出発先であるマレーシアと、乗客の大半の国籍だった中国が中心的な役割を果たしていた。捜索続行については資金面の分担問題なども浮上していた。
豪州運輸安全局によると、これまで捜索を終えた海域は5万平方キロ以上となっている。