台湾の爆発で1人死亡、重度のやけどで多数が重体
台北(CNN) 台湾・新北市のウォーターパーク「八仙楽園」で可燃性の粉末が爆発した事故で、全身の90%にやけどを負った20歳の女性が29日に死亡した。入院先の病院が明らかにした。
爆発は現地時間の27日夜、同園で開かれていたイベント「カラー・プレイ・アジア」で発生した。観客は巨大な火球にのみ込まれ、10代と20代を中心に500人近くが負傷。消防当局は、観客の頭上に噴射されたカラーパウダーが爆発したと見ているが、発火原因は分かっていない。台湾行政当局は、安全性が確認されるまでカラーパウダーの使用を禁止すると発表した。
新北市の公衆衛生当局によると、この爆発で負傷した494人のうち393人が入院中で、うち221は集中治療を受けている。
17歳の娘が負傷したという母親は、「娘は皮膚が全部なくなっていた。両手が震えて、私を呼び続けていた」と語る。18歳になったばかりの娘が重体になっている父親は、「娘は全身の80%以上に重度のやけどを負った」と涙を流した。
負傷者の多くはパウダーを吸い込んでおり、気道や内臓の損傷も懸念される。医師団は重度のやけどを負った患者の皮膚を取り除く懸命の治療を続けており、台湾中のスキンバンクから移植用の皮膚を手配しているという。