台湾の爆発、邦人含む498人負傷 容疑者2人の出国禁止に
(CNN) 台湾北部の新北市にあるウォーターパーク「八仙楽園」で可燃性の粉末が爆発した事故で、28日までに確認された負傷者は計498人に上った。死者は出ていない。台湾の中央通信が伝えた。
保健福祉当局は、負傷者のための医療物資と移植用の皮膚の提供を呼びかけている。
負傷者は43カ所の病院に搬送された。うち202人が重体となり、182人は集中治療を受けている。60人あまりは手当てを受けて帰宅した。負傷者のうち485人は台湾人で、残る13人は日本や中国本土、香港、シンガポール、マレーシアから来ていたほか、3人の国籍がまだ確認できていない。
消防局によると、事故は現地時間の27日午後8時半ごろ、同園で開かれていたイベント「カラー・プレイ・アジア」のステージ上で可燃性のカラーパウダーが爆発して起きた。
病院に負傷者を見舞った毛治国(マオチークオ)・行政院長(首相)は、原因などについて捜査する間、カラーパウダーを使ったイベントを禁止すると発表した。安全性が確認されるまで禁止措置を継続する。
警察はこの爆発に関連して、イベントの主催者や照明係、機材係など5人から事情を聴いていることを明らかにした。中央通信によれば、このうち容疑者とされる2人は検察で取り調べを受けた後に保釈され、台湾からの出国を禁止された。