ISIS指導層、ラッカの民間人居住区に潜伏か 空爆避ける
ワシントン(CNN) 過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦に当たる米軍当局者は28日までに、ISISのアブバクル・バグダディ最高指導者らの上位幹部がシリア北部のラッカの民間人が多数住む地域内に潜んでいるとの見方を示した。
ISISは昨年6月、カリフ(イスラム教預言者ムハンマドの後継者)制国家樹立を宣言し、ラッカを「首都」と自称した。
米情報機関内では、民間人に紛れ込んでの潜伏は民間人を標的にしないとの米軍の交戦規定を踏まえた選択としている。米政府高官は同指導者は生存し、指示を与え続けているとの米諜報(ちょうほう)を多様なチャンネルを通じて確認していると指摘。ISIS内の連絡内容を可能な限りの範囲で傍受し続けていることも明かした。
バグダディ指導者については通常の作業を毎日処理し続け、居場所などの探索網に捕まらない方途を十分に知っていると説明した。