ISISの「自爆テロ犯の首領」、有志連合の空爆で死亡
ISISの「自爆テロ犯の首領」、有志連合の空爆で死亡
(CNN) 米国防総省は2日、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」幹部のタリク・ハルジ容疑者が有志連合によるシリア空爆で死亡したと発表した。
国防総省のデービス報道官によると、ハルジ容疑者は戦闘員の勧誘やイラクとシリアへの入国、物資などの搬入に関与したとされる。シリアのシャダディで6月16日に死亡した。
ハルジ容疑者は「自爆テロ犯の首領」とも呼ばれ、米政府は2014年に同容疑者をテロリストに指名、300万ドル(約3億6900万円)の賞金をかけて行方を追っていた。ISISがリビアやナイジェリア、エジプトなどにも勢力や影響力を広げる中、同容疑者はイラクやシリア以外でも組織の運営を担っていたとされる。
同容疑者はチュニジアの出身で、2013年にイラクのアブグレイブ刑務所がISISに襲撃された事件で脱獄した。弟は駐リビア米大使の殺害にかかわった疑いで一時チュニジアで拘束されていた。