北朝鮮、取材「志願者」が人権状況を擁護
北朝鮮では、脱北者の多くは韓国当局によって拉致されたか、「だまされて」国外に逃れた人々だと信じられている。北朝鮮を批判したい韓国にとって、脱北者が次々に現れる状況は都合がいいためだ。
今回の面会に応じたある夫婦は、カンボジアの首都プノンペンで働いていた娘を拉致されたと主張。感情をあらわにしつつ語ったところによると、拉致の実行犯は韓国の国家情報院(NIS)の工作員で、夜間に店の常連客を装ってプノンペン市内にある北朝鮮レストランから娘を連れ出し、タイとの国境を越えた後で行方をくらましたという。
別の女性もまた、中国南部・深圳の北朝鮮レストランから拉致されたと明言。韓国の情報機関のために働く「韓国民族」の手により、2カ月にわたり民家に監禁されたと訴えた。
CNNではこうした主張の真偽を確認できていないが、NISは「事実無根」としている。
面会中はどの「志願者」もこちらと直接会話し、質問に答えた。その間、そばに座る当局者に遮られることはなかった。とはいえ、事前にどのような打ち合わせをしていたかは知る由もない。