離婚や同性愛――教会の教えにも変化か ローマ法王が示唆
10月の会議では、ミサでパンとワインを分け合う「聖体拝領」を離婚や再婚を経験した信者にも認める案などが検討の対象となる。これに先立ち、昨年10月に開かれた予備会議では、同性愛に肯定的な見解が報告書の草案に盛り込まれて物議を醸した。
法王は政治問題に軽く言及したものの、説教の大半を家庭生活というテーマに費やした。「家庭は最も近い病院であり、子どもたちの最初の学校であり、高齢者にとって最高の居場所だ」「家庭は最高の社会資本。ほかの制度が代わりを務めることは不可能だ」と主張。さらに「家庭は小さな教会でもある」と語る一方、「今は多くの家族が苦しんでいる」と指摘した。
法王は今回の歴訪で、南米で最も貧しいエクアドル、ボリビア、パラグアイの3カ国を1週間かけて回る。最初の訪問国となったエクアドルでは、政治指導者らとの交流なども予定している。