台風13号が台湾に上陸、8日午後には中国に
(CNN) 台風13号(ソウデロア)が8日朝、台湾東部の花蓮市の北方に上陸し、猛烈な風と激しい雨をもたらした。
中央気象局によると、台湾北部では台風接近前から既に、24時間で300ミリの降雨を記録。台湾電力は7日夜の時点で、8万2000世帯が停電していると明らかにした。
台湾当局は3万5000人以上の軍隊を投入し、災害が起きる恐れのある地域の住民を避難させた。気象予報士の予測では、台風の最大風速は約56メートルに達し、ハリケーンの規模で言えばカテゴリー3に相当する。
一部地域の学校や政府施設は7日、終日閉鎖された。また台湾の中央通信社によると、航空各社が国内便・国際便の多数を欠航にしたほか、鉄道会社も高速鉄道を含む列車の運転を見合わせている。
台湾北東部の宜蘭県の消防当局者によると、6日、7歳の少女とその母親が浜辺で大波にさらわれ死亡し、少女の双子の一方も行方不明になっている。当局は台風の接近が影響していた可能性もあるとの見方を示した。