ISIS、大規模作戦に重点か アルカイダ系組織に対抗
ワシントン(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が最近、大規模テロの実行を目指して戦力強化を図っている可能性があることが9日までに分かった。米情報当局高官がCNNに語った。
ISISは今まで単独犯や小集団によるテロ攻撃に重点を置いてきたとされ、大規模作戦重視の動きが事実とすれば大きな方針転換となる。
これに対してイエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」は、多数の犠牲者を出す大規模テロをより重視し、実行能力も備えている。
ISISの動きの背景には、メンバー勧誘やメディアからの注目をめぐり、AQAPとの競争が激化している事情があるとみられる。
一方でAQAPが最近、単独行動でのテロを促す幹部の発言をインターネット上に流したのも、ISISとの競争を意識した動きのひとつと考えられる。