ロシア外務省、シリアへの「軍事的支援」認める 米は反発
ワシントン(CNN) 米政府がロシアに対し内戦下にあるシリアへの軍事介入を警告している問題で、ロシア外務省の報道官は9日、同国の軍事専門家がシリア内でアサド政権へ供与した軍事システムの使用方法などを教えていることを認める声明を発表した。
ただ、ロシアによるシリアへの武器や装備品の供与は長年の歴史があり、使用方法の教示などは両国の契約に基づく措置と正当化した。
ロシア外務省の声明は、ケリー米国務長官が再三、ロシアのラブロフ外相などに対して伝えたシリアへの軍事介入の警告を受けた対応となっている。長官は9日にもラブロフ氏に電話して懸念を改めて表明。軍事的な干渉はシリア情勢をこじらせるだけだと強調した。ロシアはシリアの同盟国。
米政府当局者によると、シリアのタルトゥス港で少なくとも2隻の水陸両用船が装備品を陸揚げしたのを確認。ただ、装備品の種類などは不明としている。また、米の衛星は米海兵隊に相当するロシア海軍歩兵部隊兵士の100人以上と数十台の車両が地上に展開していることをとらえた。