ロシア戦闘機、シリアへ隠密移動 位置通報装置を切断し
ワシントン(CNN) 米政府当局者は26日までに、シリアへの軍事介入を強めるロシアの複数の戦闘機がシリアへ飛来する際、飛行位置を知らせる装置「トランスポンダー」を切断していたことを明らかにした。探知を逃れる措置とみている。
シリアへ向かう際、戦闘機がトランスポンダーを作動させていた輸送機の至近距離を飛行する事態を米衛星がとらえていたという。
米政府当局者は先に、ロシアがシリアのラタキア市周辺で無人機の飛行を開始したことも明らかにしていた。ただ、同市近辺では過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の活動が確認されておらず、米政府はロシアによるシリアでの軍事活動の増強の真意を測りかねている。
ただ、ロシアはシリアの同盟国であり、ISIS掃討でアサド政権支援を軍事面からてこ入れしている可能性もある。
米国もISIS撲滅の軍事力を行使しているが、同時にアサド大統領の退陣も求めている。