アフガン北部の都市、タリバーンがほぼ掌握 500人脱獄
(CNN) アフガニスタン北部クンドゥズ州の州都クンドゥズが28日、反政府勢力タリバーンに襲われ、同日夜までにほぼ掌握された。
アフガン内務省の報道官は28日深夜、クンドゥズがほぼ「敵の手」に落ちたと述べた。
同報道官がこれに先立ち発表したところによると、タリバーンは同市の刑務所を包囲したほか、州警察トップの官舎などを攻撃。アフガン治安部隊が軍の航空支援を受けて応戦していた。
クンドゥズ警察の報道官がCNNに語ったところによれば、タリバーンは市中心部の交差点を占拠して刑務所へ攻め込み、500人以上の受刑者を逃がした。同報道官は、上空にまだ戦闘機が飛んでいるものの銃撃戦は終わったと述べ、当局は奪回に向けて準備を急いでいると強調した。
脱走した受刑者の1人はCNNに「朝から銃声が聞こえていた。午後4時ごろに看守らが逃走したため、我々はドアやフェンスを全て壊して正門へ向かった。正門を開けると武装したタリバーンの集団がいた。我々は自由の身になったと告げられて自宅へ向かった」と話した。