アフガン北部の都市、タリバーンがほぼ掌握 500人脱獄
タリバーンはまた、200床規模の病院を占拠したと主張し、ソーシャルメディアに証拠とされる画像を投稿した。
内務省報道官によると、タリバーンは重火器で市内各所を無差別に攻撃。民間人の死者は少なくとも4人、負傷者は50人に上った。さらに警官2人が死亡、4人が負傷した。タリバーン側では戦闘員25人が死亡したという。
国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」の外傷治療センターには66人が運び込まれた。このうち8人は到着時に死亡が確認され、17人が重体に陥っているという。
タリバーンの最高指導者、マンスール師は声明でクンドゥズ掌握を祝う一方、戦闘員らに「作戦終了後は住民の生命や財産、尊厳を守ることに注意を払うべきだ」と呼び掛けた。
タリバーンはパキスタンなどから新たに戦闘員が加わって勢力を強め、今年春以降クンドゥズ州の各地で政府軍との衝突を繰り返してきた。
アフガン東部パクティカ州では27日に自爆テロが発生し、少なくとも9人が死亡したが、タリバーンは関与を否定している。