イエメンでまた結婚式空爆、30人死亡 先週に続き2度目
イエメン・サヌア(CNN) イスラム教シーア派の反政府武装組織「フーシ」とハディ暫定大統領派の交戦が続く中東イエメンの地方行政当局者は8日、同国南西部の町で催されていた結婚式が空爆され、少なくとも30人が死亡、数十人が行方不明になったと述べた。
負傷者も多数いるとみられ、地元病院は運び込まれる住民らの手当てに追われているという。
攻撃があったのはフーシが支配するサナバニ町。空爆を実行した勢力などは不明となっている。
同国で結婚式が空爆されたのは先月28日、南西部タイズ州で起きた被害以降、2度目。同州の結婚式会場の空爆では、少なくとも131人が死亡、多数が負傷していた。この空爆について同国の複数の治安当局者とサバ通信はサウジアラビアが実行したと主張。ただ、同国政府当局者は関与を否定していた。
サウジはハディ暫定大統領を支えるため、湾岸諸国などの有志連合国を率いて今年3月以降、イエメンでフーシ掃討の空爆を続けている。
フーシの支配下にある同国保健省によると、内乱による民間人の犠牲者は少なくとも4000人に達している。