オバマ大統領、病院誤爆で国境なき医師団に謝罪
ワシントン(CNN) アフガニスタン北部クンドゥズで国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の病院が空爆された問題で、オバマ米大統領が7日、MSF会長への電話で誤爆を認めて謝罪した。ホワイトハウスが明らかにした。
MSFの病院は3日に空爆され、MSFのスタッフ12人と患者10人が死亡した。
オバマ大統領はMSFのジョアンヌ・リュー会長への電話の中で、北大西洋条約機構(NATO)とアフガニスタン政府による調査に全面的に協力すると約束。米国防総省も客観的な立場から事実関係について徹底究明に乗り出しており、必要に応じて再発防止のための措置を講じると表明した。
リュー会長は同日発表した声明でオバマ大統領から謝罪されたことを確認、「米政府に対し、国際人道事実調査委員会による独立調査の実施に同意するよう求める」と強調した。
オバマ大統領はアフガニスタンのガニ大統領にも電話して、空爆の犠牲となったアフガン国民に哀悼の意を表した。ホワイトハウスによれば、両首脳はこの会談で、両国の協力関係強化に向けた尽力と、外交、経済、治安面での関係強化についての対話継続を確認したという。