史上最強級のハリケーン、メキシコ太平洋岸に上陸
米国立ハリケーンセンターは、管轄する大西洋および北東太平洋地域で発生したハリケーンとしては過去最強で、強風のほかに高潮が強く懸念されると指摘、沿岸部の低地に住む住民に即時に避難するよう呼びかけた。メキシコ気象当局も、風が特に強いことから「史上最も危険な嵐」と見ている。
23日正午の中心気圧は879ヘクトパスカルで、英気象当局は過去30年あまりで世界最低の記録だと指摘した。
ハリケーンの規模としては1969年、米メキシコ湾岸地帯に来襲した「カミーユ」に近い。国連の世界気象機関によれば、これに匹敵するのは2013年にフィリピンを襲った台風「ハイヤン」で、ハイヤンでは高潮などで6000人が死亡した。