ISISが犯行声明、ベルギーで逮捕者 パリ同時テロ
犯行声明の真偽は確認されていないが、米情報当局高官がCNNに語ったところによると、米政府もISISの犯行であることに「疑いの余地はない」との立場を示している。
ベルギー司法省の報道官によると、パリの現場付近から首都ブリュッセルで貸し出されたレンタカーが見つかったことを受け、同市郊外で家宅捜索が行われた。欧米の情報筋がCNNに語ったところによると、民家3軒が捜索の対象となった。
またパリの検察官は、現場のコンサートホールで実行犯らが使ったレンタカーを借りていた男がベルギー国境で拘束されたことを明らかにした。男はベルギーに在住するフランス人で、拘束時には別の車を運転し、ほかに2人が同乗していたという。
同検察官はさらに、コンサートホールで死亡した実行犯の1人はパリ南郊に住む30歳のフランス人であることが、指紋から判明したと述べた。この人物は犯罪歴があり、2010年に過激派思想に転向したとされるが、テロの罪に問われたことはなかったという。
仏メディアが警察筋の話として伝えたところによると、サッカー競技場前で見つかった実行犯2人の遺体の近くで、シリアとエジプトのパスポートがそれぞれ見つかった。同情報筋は、いずれも偽造パスポートの可能性が高いとの見方を示した。