エッフェル塔やルーブルが閉鎖 テロの影響、観光にも パリ
一家で次の週末にパリを訪れる予定だったドイツ在住のジェシカ・トンラルフさんは、「まだ記憶が生々しいうちに慌てて何もかもキャンセルすることは望まない。それでも家族の身の安全に対する不安は確実にある」と打ち明ける。
休暇の予定をキャンセルするかどうかはまだ決めていないという。滞在先は民泊仲介サイトのAirbnb(エアビーアンドビー)を通じて予約したため、旅行を中止すれば支払い済みの予約金は戻ってこない可能性もある。「それでも私たちにとって安心と安全はキャンセル料を支払うだけの価値がある」とトンラルフさんは言う。
Airbnbはホストに対し、利用者が無料で宿泊を延長できるよう取り計らい、一部の手数料などを免除するよう促した。
一方、欧州観光に詳しいリック・スティーブズ氏は自身のブログやフェイスブックを通じ、パリを避けないでほしいと呼びかけた。「今回の行為におびえることによってテロリストを勝たせてはいけない。それは犠牲者に対する私たちの責務だと信じる」と同氏は訴える。
それでもリスクについては個々の旅行者が自分で判断する必要があるとトンラルフさんは強調、「特に子連れで知らない場所へ旅行する場合は常にそのことを考えなければいけない」「次の週末にまた同じことが起きるとは考えにくい。それでも私は『もし起きたら』という不安がぬぐえない」と話した。