米海兵隊員、トランスジェンダー絞殺で禁錮刑 比のホテル
(CNN) フィリピンのオロンガポ市の裁判所は3日までに、同市のホテルで昨年10月発生した心と体の性が一致しないトランスジェンダーの殺害事件で米海兵隊の男性上等兵(19)に最大で禁錮12年の判決を言い渡した。
地元警察によると、体の性は男性だが心は女性の全裸の遺体は同月12日未明、ホテルの部屋の便器の中に頭部が入っている形で発見されていた。容疑者は取り調べで、被害者の体に男性の性器があるのを見付けて怒り、絞殺したと自供。ただ、その後、蘇生の措置を試みたとも主張していた。
裁判所文書によると、目撃者は2人は同月11日夜、地元のディスコで知り合い、ホテルに同行したと証言。同ホテルのボーイも2人が一緒にいるところを確認していた。
被害者の母親はCNNの地元系列局に、量刑の内容について不満を示したものの、重要なのは容疑者を投獄することと述べた。
容疑者は米マサチューセッツ州出身で、海兵隊ではノースカロライナ州に基地がある第9連隊第2大隊で対戦車ミサイル部隊に所属していた。
オロンガポ市はマニラ首都圏から北西へ約124キロ離れている。