仏旅客機、不審物発見でケニアに緊急着陸 乗客4人を聴取
(CNN) インド洋の島国モーリシャスからパリへ向かっていたエールフランス463便は20日未明、機内で不審な箱が見つかったためケニア南東部モンバサに緊急着陸した。箱の中に爆発物は入っていないことが判明したが、当局は同機の乗客4人から事情を聴いている。
ケニアの閣僚がCNNに語った。聴取されている乗客の国籍などは明らかにしなかった。
エールフランスのガジェ最高経営責任者(CEO)が20日午後の記者会見で語ったところによると、機内トイレの鏡の後ろにある棚に段ボール箱が入っているのを、乗客の1人が見つけた。箱の中には文書と、台所用タイマーのような器具が入っていた。
乗客乗員473人は緊急着陸後、非常用の滑り台で脱出し、モンバサ市内のホテルに避難した。ガジェ氏は、乗客らがまもなくフランスへ向けて出発すると述べた。
同氏は不審物を置いた行為を「愚か」で「全く容認できない」と非難。「ひどい冗談」「非常に悪趣味な行為だ」と述べた。
爆発物は発見されず、モーリシャスの空港での荷物検査に落ち度はなかったとみられるが、エールフランスは声明で、念のため同国での安全対策を強化する方針を示した。
ケニア内務省は、フランス、モーリシャスと協力して捜査に当たっているとツイートした。
モンバサの空港は一時閉鎖となったが、その後再開されている。
All the 473 pax of Air France 463 have been screened at the airport lounge & taken to hotels in Mombasa. pic.twitter.com/ffyumbEsRg
— Kenya Airports (@KenyaAirports) 2015, 12月 20