イラン海軍、米空母の近くにロケット発射
ワシントン(CNN) ペルシャ湾のホルムズ海峡で26日、イラン海軍の発射したロケット1発が米海軍の原子力空母「ハリー・S・トルーマン」の約1400メートル以内まで接近していたことが分かった。
米NBCニュースが最初に報道し、米国防総省の当局者がCNNに語った。
米中央軍の報道官によると、イランの精鋭部隊である革命防衛隊は同日、この海域で実弾演習を実施していた。
空母トルーマンは最近、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦う米軍主導の有志連合を援護するため、ペルシャ湾に到着していた。
米軍艦1隻と有志連合に参加する他国の艦船1隻をともなってホルムズ海峡を航行中、イラン海軍が海上無線を通して演習を実施すると宣言した。
国防総省によれば、空母トルーマンはイラン領海に一度も入ることなく、「国際的に認められた航路」を通過していた。この間、米、イランの海軍間で直接の通信はなかったという。
米軍当局者らは、イラン側が特定の艦船を狙った形跡はないとしたうえで、「不必要に挑発的で危険」な行為だったと非難している。