爆発は「ISISの自爆テロ」、トルコ首相が断言
イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールの中心部で12日に起きた爆発について、同国のダウトオール首相は、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメンバーによる自爆テロだったとの見方を明らかにした。これまでのところ、犯行声明は出されていない。
爆発はイスタンブールの歴史地区にあるスルタンアフメット広場で現地時間の午前10時20分ごろ発生。外国人観光客など少なくとも10人が死亡した。ドイツのメルケル首相によると、このうち少なくとも8人は、観光名所のアヤソフィア博物館やブルーモスク周辺にいたドイツ人だった。犠牲者の数はさらに増える可能性もある。残る2人の身元は分かっていない。
ダウトオール首相によれば、負傷者はトルコ人や外国人を含めて15人に上る。このうち9人をドイツ人が占めているほか、ペルー人1人、ノルウェー人1人が病院に運ばれた。
スルタンアフメット広場には救急車や治安要員が急行し、現場を目撃した商店主(45)はアナトリア通信に対し、「あれほど大きな爆発音は聞いたことがない。事件直後は観光客らが地面に倒れていた」と語った。