予防接種センター付近で爆発、14人死亡 パキスタン
イスラマバード(CNN) パキスタン南西部バルチスタン州の当局者らによると、州都クエッタにあるポリオ予防接種センターの近くで13日、爆発があり、14人が死亡、十数人が負傷した。
州内相の話によると、死者のうち13人は警官で1人は民兵だった。
同日の時点で犯行声明は出ていない。
パキスタンでは2011年、米中央情報局(CIA)が国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の潜伏先を確認するため、ポリオワクチンの接種を装って家族のDNA採取を図った。その後、接種チームが武装勢力に狙われる事件が続発している。
不信感や恐怖から、子どもへのワクチン接種を拒否する親も多い。昨年は少なくとも500人の親が、子どもに接種を受けさせる義務を怠ったとして逮捕された。
ポリオはワクチンの普及により、パキスタンなど一部を除く大半の地域で撲滅された。パキスタンは近年、新たに確認される患者数が最も多い国となっている。