イラン、米海軍船の乗員を解放 テレビに謝罪の映像
(CNN) ペルシャ湾を航行中にイラン領海に侵入して拿捕(だほ)された米海軍船の乗員10人が13日に解放され、米海軍艦隊に引き渡された。イラン当局は、領海侵入は意図的ではなかったと判断した。
米当局によると、10人は同日午後、米海軍船2隻に乗船し、イラン船に先導されてペルシャ湾の合流地点に到着。米海軍の巡洋艦で健康診断を受けた。拘束されている間に危害を加えられた様子はないという。イラン船は2隻が公海上の合流地点に到達したのを見届けて引き返した。
イラン国営プレスTVは同日、拿捕された米海軍船の乗組員がイラン領海への侵入について謝罪する映像を放映した。乗員の早期解放を外交成果として印象付けようとしていた米政権は、体面を傷つけられた格好だ。
プレスTVのインタビューの中で司令官とされる米兵は、「我々の過失による過ちだった。この過ちについて謝罪する」と述べ、「イランの領海に侵入する意図はなかった。我々がここにいる間のイランの対応は素晴らしかった。その厚遇と支援に深く感謝する」と発言している。
拿捕された経緯については「我々がエンジン問題に見舞われているところへイランの巡視艇が来て武器を向けられたため、我々が話をしようとするうちに、さらに多くの船が来て我々を乗船させた」と説明した。