ミサイル打ち上げ予告、「7日から」に繰り上げ 北朝鮮
ソウル(CNN) 韓国国防省によると、北朝鮮は6日までに、事実上のミサイル発射の予告期間を7~14日に前倒しした。現地時間の7日午前7時(日本時間同日午前7時半)以降に発射する可能性がある。
北朝鮮は当初、8~25日に人工衛星を打ち上げると国際機関に通告していた。これは事実上の弾道ミサイル実験とみられている。
安倍晋三首相は3日、北朝鮮の通告について「発射を強行することは国連安全保障理事会決議への明らかな違反であり、日本の安全保障上の重大な挑発行為だ」と非難。北朝鮮に自制を求めるとともに、米国や韓国と連携して情報収集にあたり、対応を準備すると表明していた。
中国外務省の報道官も、「深い懸念」を表明し、北朝鮮に対して「自制的で慎重な行動を望む」と述べていた。
日本と韓国の航空各社は予告を受け、飛行ルートを変更した。北朝鮮が国際海事機関(IMO)に通告した計画から推定すると、ミサイルの1段目とカバーは韓国の西方沖、2段目はフィリピン北方沖に落下するとみられる。
北朝鮮は過去に一度、人工衛星「光明星」号の軌道投入に成功したが、正常に稼働しているかどうかは疑問視されている。
前回打ち上げに使われた「銀河」ロケットの射程はオーストラリアや西欧、米西海岸にも届く9000キロ前後に達したとみられる。
専門家らによると、北朝鮮は少なくとも十数発、多ければ100発の核弾頭を保有し、それを搭載するための運搬手段の開発を急いでいるとされる。