サウジのシリア地上戦表明、イランが「勝ち目なし」と酷評
またサウジ当局者2人が5日、CNNに語ったところによると、同国は将来の掃討作戦に備え、3月に国際的な軍事演習を計画している。演習にはサウジを中心に各国から総勢15万人の部隊が参加する予定。エジプト、スーダン、ヨルダンの部隊がすでにサウジ入りし、モロッコ、トルコ、バーレーン、アラブ首長国連邦、カタールも加わる見通しだという。
サウジはすでに、米軍が主導するシリアでの対ISIS空爆作戦に参加している。イランもISISの脅威に対抗する立場を取っているが、敵対国のサウジがシリアで軍事的存在感を増す事態は阻止したい構えだ。
シリア内戦をめぐっては、アサド政権側と反体制派側による和平協議が先月末にジュネーブで始まった。しかし政権軍を支援するロシア軍がシリア北部アレッポを攻撃したことに反体制派が強く反発し、協議はいったん中断することが決まった。