イランでダブル選挙の投票、対外融和路線の行方が焦点
(CNN) イランで26日、国会と最高指導者の人選で権限を持つ専門家会議の選挙が実施された。改革派と保守派の勢力図がどう変わるかが焦点で、改革派が支えるロハニ大統領の対外融和路線の行方をも握る選挙となっている。
投票率は高くなることが予想されている。大勢が判明する日時は伝えられていない。
就任から2年半たつロハニ大統領は欧米との核協議を合意に導き、経済制裁の一部解除も実現させている。保守強硬派が選挙で勝利した場合、この核合意が振り出しに戻り、欧米への接近が後退する可能性も否定出来ない。
両派は街頭などで激しい選挙戦を展開。若年層の多くはロハニ氏の下で生活が改善されたと主張しているが、保守派は改革派は国を西側に売り渡しているとし、選挙への外国の干渉も疑っている。
選挙の1カ月前には改革派の立候補予定者の多くが護憲評議会の事前審査で失格ともなった。同評議会の構成員12人は任命制などで選ばれ、保守派の色合いが濃い。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチはこの審査結果を自由で公正な議会選を損ねる措置と非難した。