イランでダブル選挙の投票、対外融和路線の行方が焦点
任期8年の専門家会議選も重大な選挙となる。現最高指導者のハメネイ師は76歳と高齢で、病気のうわさも流れたことがある。今後8年内に同師が死去するような事態となった場合、専門家会議が後継者を選ぶことになる。ハメネイ師は投票開始直後、首都テヘランで1票を投じた。
ただ、今回選挙は無意味との意見も出ている。19歳の化学エンジニアリング専攻の女子学生は、何も変わらないと投票は放棄する考えを明かした。核協議合意で広範な経済制裁は解除される予定だが、国民の生活は大して変わっていないとも述べた。ロハニ大統領は変化を望んでいるが、実現させることは出来ないとの悲観的な見方を示した。
多くの若年層は大統領支持とされる。世界銀行の2013年のデータによると、イラン国民の60%以上が30歳以下とされ、この世代の支持は選挙で重要な意味を持つ。若年層の失業率は若者にとって大きな関心を抱く問題となっている。