増え続ける難民、欧州各地で衝突 国境フェンス破壊も
フランスのカレーでは当局が29日から難民キャンプの一部解体に乗り出した。同地に広がる難民キャンプには、英国への不法入国を目指す難民数千人が滞在していた。
野営施設を解体しようとする当局に対して難民側は投石で抵抗。当局は催涙ガスを使用した。
当局は衛生状態が良くないという理由で難民キャンプの南半分を解体する計画。北半分に暖房や照明設備を備えた輸送コンテナ製の宿泊施設を設置して数千人を移動させ、残る難民は別の場所に移動させる。
地元当局者によると、29日正午ごろまでに小屋やテントなど約30棟を解体した。現場にはソーシャルワーカーや難民支援団体の職員を守る目的で警官100人が出動している。難民を移動させる作業には数週間かかる見通し。