「砂漠の国」UAEに暴風雨 街が水浸し、空の便にも影響
(CNN) 「砂漠の国」、中東のアラブ首長国連邦(UAE)が9日、台風並みの暴風雨に見舞われ、首都アブダビでは倒れた樹木が道路をふさぐなどの被害が出ている。同国では5日以降、雨が続いており、気象当局によれば降水量は最大で295ミリに達したという。
降水量が排水システムの処理能力を上回ったため、街路は水浸しになり車が足止めされる事態も起きた。
アブダビを9日に襲った嵐は、強風と雷を伴い、一部ではひょうも降った。アブダビ国際空港ではすべての航空便の離発着ができなくなった。近くのアル・バティーン・エグゼクティブ空港では、台風並みの風速33メートルが観測された。
UAEと隣国のオマーンでは10日まで悪天候が続くが、11日には回復するとみられるという。
UAEは砂漠気候の国で、年間降水量は平均90ミリ。だが2月と3月は比較的、雨が多い季節で、年間降水量の75%はこの時期に降るという。