行方不明の放射性物質、盗難から2週間ぶりに発見 メキシコ
(CNN) メキシコ中部ケレタロ州で放射性物質を搭載した産業用X線装置が盗まれた事件で、この装置が2週間ぶりに発見され、無事回収されたことが10日までに分かった。
この事件ではメキシコ当局が2月下旬、産業用X線装置を積んだピックアップトラックが盗まれたとして、同国中部の6州に警戒を呼びかけていた。
当局によると、トラックはケレタロ州の隣のメヒコ州で見つかった。積み荷も無事で、製造番号は盗まれた装置のものと一致した。
産業用X線装置はパイプラインの溶接部の劣化といった構造問題を発見するために使われる装置で、放射性物質のイリジウム192を使っている。保護シールドが解除されれば死者が出る恐れもあった。