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ベルギー首相が語る、テロ対策の成功と失敗 CNN EXCLUSIVE

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ベルギーは「失敗した国家」ではないと強調

(CNN) ベルギーの首都ブリュッセルで起きた連続テロから2週間。同国のミシェル首相はCNNのインタビューに答え、これまでのテロ対策には成功と失敗があったと振り返った。同首相が事件後に海外メディアのインタビューに応じるのは初めて。

インタビューの中でミシェル首相は、テロが起きたことでベルギーを「失敗した国家」とみなす見方は容認できないと強調。「我々はテロ対策で成功を収めてきた」「だが失敗することもある。9・11は米国にとっての失敗だったし、ロンドン(のテロ)は英国にとって、マドリード(のテロ)はスペインにとっての失敗だった」と語った。

3月22日の連続テロでは地下鉄の駅と空港が狙われ、32人が死亡、300人以上が負傷した。

ベルギーの治安当局は、テロを阻止できなかったことや、パリ同時テロにかかわったとされるサラ・アブデスラム容疑者の逮捕までに時間がかかったことを巡り非難の的になっている。

ミシェル首相は、捜査員が「来る日も来る日も」働いていると弁護する一方で、「我々は真実を恐れるべきではないと思う。何が正しくて何が間違っていたのか、どこに失敗があったのかを見極める必要がある。そこから今後のための教訓を引き出さなければならない」と指摘。「それが我々の責任であり、私は政府と共に改革を断行する決意だ」と強調した。

ベルギーが対策を進めるに当たっては社会的、言語的な制約もある。同国はオランダ語を話す北部とフランス語を話す南部に分断され、2010年6月の総選挙後は連立が組めないまま589日にわたって無政府状態が続いた。

警察も組織が細かく分かれているため情報の共有に苦慮している。ミシェル首相はそうした現実を認めた上で、「だが我々の置かれた状況は障害にはならない。ベルギーの誰もが安全対策に関する対応能力の向上を望んでいるからだ」と強調した。

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