ベルギーのテロ容疑者、徒歩で空港離れる 警察が映像公開
(CNN) ベルギー・ブリュッセルで3月22日に起きた連続テロで、ベルギー警察は7日、事件直後に現場から立ち去った容疑者の男をとらえた防犯カメラの新たな映像を公開し、市民に情報提供を呼びかけた。
男は釣り用の帽子にレインコートを着てシャツの袖をまくり上げた姿だった。ブリュッセル空港で爆発が起きた直後の午前7時58分、徒歩で空港を離れてホテルや駐車場の前を通り、空港のあるザベンテム市の中心部を抜けて南西へ向かい、ブリュッセル市スハールベーク地区の広場付近を9時42分ごろ通過。別の広場近くの交差点の防犯カメラが9時50分にとらえた映像が最後だった。
レインコートは途中で脱ぎ捨てており、警察はこのレインコートが重要な手がかりになる可能性もあると見て捜索を続けている。
ベルギー検察によればこの容疑者は、爆発前の空港の監視カメラに映っていた男と同じ人物。先ごろ公開されたその映像では黒っぽい帽子をかぶって手荷物カートを押し、自爆したとされる2人の男と並んで歩いていた。
3月22日のテロでは空港と地下鉄の駅で相次いで爆発が起き、32人が死亡、300人以上が負傷した。
当局は今回の映像を公開した男を含め、現場から逃走した2人の男の行方を追っている。もう1人の男は爆発が起きる直前、地下鉄マールベーク駅で大きなかばんを持った姿が防犯カメラに映っていた。