英イスラム教徒、「過半数が同性愛に反対」 世論調査で物議
フィリップ氏はまた、若者たち同士の意見にも中高年層とほぼ同様の開きがみられると指摘。「溝は今後も当分なくならないだろう」と書いている。
一方、英国内のイスラム社会を代表する有力団体「英国ムスリム評議会(MCB)」はこの調査結果について、「学術的な厳密さ」に欠けるとする声明を発表。調査手法などに問題があると主張し、「このような発表は全ての層の態度を硬化させるばかりだ」と批判した。
MCBは調査が実施された場所について、イスラム人口が2割以上を占める比較的イスラム教徒の割合が高い地域に偏っていたと指摘。こうした地域は貧困層が多くて宗教的により保守的なため調査結果がゆがめられる可能性があるという。
これに対してICMは、英国のイスラム教徒の半数以上がこのような地域に住んでいると反論し、調査結果は妥当だと主張した。
今回の調査では、イスラム教徒は一般の人々よりも英国に対する帰属意識がわずかながら高いといったことも分かっている。