熊本地震、死者9人に さらなる倒壊の恐れも
東京(CNN) 14日遅くに熊本県を襲ったマグニチュード(M)6.2の地震で、熊本県の災害対策本部によると、少なくとも9人が死亡したほか、熊本市では少なくとも135人が入院した。
熊本県庁によると、2人の死者が出た益城町では、1人は倒壊した住宅の下敷きになり、もう1人は地震で発生した火災により死亡した。全体で建物19棟が倒壊したほか、店舗の棚から商品が投げ出されたり、路上にがれきが散乱するなどの被害も出ている。
捜索隊はがれきをかき分け、倒壊した建物の下敷きになっている人がいないか捜索を進めた。
米地質調査所(USGS)によると、今回の地震では数十回の小規模な余震が続いた。目撃者は「地震が終わる前に、約20秒にわたり地面の揺れが続いた」と証言する。
気象庁地震津波監視課の青木元課長は、来週にかけてさらなる余震の恐れがあるとして警戒を呼びかけている。
CNNの気象専門家は、今回の地震は揺れが続く時間が長いと指摘。すでに損壊した建物が再度の揺れで再び損壊するなどしているといい、さらに多くの建物が倒壊する可能性もある。
また、震源の深さが10キロと浅かったことについて、USGSのジョン・ベリーニ氏は「今回のように震源が浅いと、地表に近いところで揺れが起きるため、被害の規模が大きくなる可能性がある」と指摘した。