「パナマ文書」流出問題、プーチン大統領「米国が関与」
(CNN) ロシアのプーチン大統領は14日、各国要人がタックスヘイブン(租税回避地)を利用して資金運用していた実態を示す「パナマ文書」について、9月に予定される議会選挙に向けてロシア情勢を不安定化させようとする米国の陰謀だとの見方を示した。
国民との対話を行う毎年恒例のテレビ番組に出演して答えたもの。
プーチン大統領はパナマ文書について「具体的に誰かの行為を告発するものではなく、単に大統領などの高官をほのめかして『誰かが何かをした』と言っているに過ぎない」と一蹴した。
また、パナマ文書の流出は米国の差し金だとの見方を示した。
プーチン大統領は「米国の情報関係者が関与していることは承知している」と述べた上で「(最初に文書を入手したとされる)ドイツの南ドイツ新聞はある持ち株会社の子会社で、その持ち株会社を所有しているのは米金融機関のゴールドマン・サックスだ。選挙が近づけば、この手の攻撃はさらに増えるだろう」と指摘した。