アフガン首都の自爆テロ、死者64人に
(CNN) アフガニスタン当局は20日、首都カブールで19日に起きた自爆テロによる死者は64人に達したと発表した。
内務省報道官によると、このほかに300人以上が負傷した。
反政府武装勢力タリバーンが犯行声明を出した。政府要人を警護する治安チームの事務所を狙ったとみられる。
しかし同報道官によれば、死者のほとんどは民間人で女性や子どもも含まれているという。
実行犯の1人が事務所の裏にある民間駐車場で車に仕掛けた爆弾を起爆し、事務所ビルの外壁を破壊。続いて別の実行犯が侵入したが、治安要員との銃撃戦で2時間後までに死亡したという。
現場は人通りの多い地区で、近くにはアフガン国防省や大統領宮殿、複数の学校などがある。目撃者らは、爆発音の後で銃声が続いたと話している。
タリバーンは先週、「春季攻勢」を開始すると宣言し、「敵を倒すためにあらゆる手段を使って消耗戦を展開し、外国からの侵入者や内部の戦闘員の士気を減退させる」との声明を出していた。
国連安全保障理事会はこの攻撃を非難し、タリバーンや過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」、国際テロ組織アルカイダの脅威を引き続き懸念していると述べた。