エクアドル地震 犠牲者654人に、復興財源確保へ増税も
(CNN) 南米エクアドルの緊急事態対策当局は23日、今月16日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震の犠牲者はさらに増え、654人に達したと報告した。行方不明者は58人で、負傷者は1万2492人。
避難施設に入っている住民は約2万6091人としている。被害の規模は同国を1987年に襲い、住民1000人が死亡した地震以来、最悪となっている。
緊急事態対策当局によると、死者の大半は太平洋沿岸に位置するマンタ、ポルトビエホとペデルナレスの3町で発生。
余震もその後続き、米地質調査所(USGS)によると太平洋岸にあるムイスネ市では20日未明、推定M6.1の地震が発生した。この地震による新たな人的、物的な損害の有無は即座に判明していない。震源は同市から西へ約32キロ離れた地点で、16日の地震の震源に極めて近かった。
同国のコレア大統領は地震からの復興には数年と数百万米ドル単位の資金を要すると説明。復興のための財源ねん出のため短期もしくは一度のみの税制措置を発表し、1年限定の販売税増税などを打ち出した。また、一部の国家資産の売却方針も示した。