ロシア軍、シリア国内で変わらず存在感 ヘリ・戦闘機が展開
(CNN) 内戦下にあるシリアに軍事介入するロシア軍は12日までに、シリア北部の地中海沿岸のラタキア近くに位置し、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などの過激派への空爆の出撃基地としているフメイミム空軍基地の撮影取材をCNNに認めた。
取材は、シリアのアサド政権がISISから今年奪取した、世界的な歴史遺産の古代都市などがあるパルミラへの各国記者団の搬送に伴って許可された。
ロシアのプーチン大統領は約2カ月前、一定の軍事的成果を収めたとしてシリアから主要兵力の引き揚げを命じたが、同基地では爆撃機や戦闘機が定期的に空爆任務に向かう様子が確認された。ロシア軍が昨年末の時点でシリアに送っていた爆撃機は数十機ともされる。
フメイミム基地では爆撃機や戦闘機、戦闘ヘリコプター、輸送用ヘリや航空機、戦車、装甲車両、地対空ミサイルが配備されていた。これら多様な兵器の準備はプーチン氏の言動にもかかわらず、シリアにおけるロシアの軍事的存在感が依然強力であることを見せ付ける形ともなった。