タリバーン最高指導者、米軍の空爆で死亡か
同省のクック報道官は声明で「マンスール幹部はタリバーンの指導者として、首都カブールをはじめとするアフガン各地での攻撃計画に積極的に関与し、アフガンの市民と治安部隊、米軍要員や同盟国に脅威を与えていた」「タリバーン指導者らをアフガン政府との和平交渉に出席させないなど、和平と和解を妨げる存在だった」と述べた。
米共和党のタカ派の1人、グラハム上院議員はこの知らせを歓迎する声明を発表。オバマ大統領に対し、現地の情勢が許すまでアフガン駐留部隊を撤退させてはいけないと改めて呼び掛けた。
タリバーンは昨年夏、2013年にパキスタンで死亡した最高指導者オマール幹部の後継にマンスール幹部が就任したと発表した。
マンスール幹部はタリバーン旧政権の航空・運輸相を務め、パキスタンでの拘束を経て06年9月に帰国。10年にオマール幹部の副官となり、昨年からパキスタンの都市クエッタに置かれたタリバーンの最高意思決定機関、指導者評議会(クエッタ・シュラ)のトップに立っていた。