エベレストでまた死者、今年5人目 1人依然不明
(CNN) 世界最高峰のエベレスト(標高8848メートル)で登山者の死亡が相次いでいる問題で、先週から行方不明になっていたインド人登山者2人のうち1人の死亡が新たに確認された。登山者用のキャンプを運営するネパールの団体の責任者が27日、明らかにした。もう1人の消息は依然として不明。
今シーズンが始まって以来、登山者がエベレストで死亡したのは今回で5人目。同団体のトップによると、シェルパのチームが27日朝、男性の遺体を発見した。気象条件が悪いため、遺体をベースキャンプまで運ぶことはできなかったとしている。
死亡した男性とともに登っていたインド人男性の行方は依然不明だという。
この2人は、インド人登山者4人とシェルパ4人で構成されるチームの一員。22日には別のインド人男性も高山病にかかり第2キャンプで死亡していた。
今年のエベレストでは最近になって死者が相次いでおり、登山シーズンが終わりに近づくなか、下山を始める登山者のあいだで動揺が広がっている。
先週は山頂付近で作業をしていたシェルパが転落死したほか、登頂に成功したオランダ人男性も20日、下山中に心臓発作の疑いで死亡。21日にはオーストラリア人の女性が登山中に高山病にかかり死亡していた。