オバマ米大統領、広島を訪問 「核兵器のない世界」訴え
広島(CNN) オバマ米大統領は27日、被爆地広島を訪れ、「核兵器のない世界」への決意を示した。現職の米国大統領が同地を訪れたのは初めて。
オバマ大統領は平和記念公園で「71年前、雲のない快晴の朝、空から死が降ってきて、世界が変わった」「閃光(せんこう)と火の壁が町を破壊し、人類が自分を破壊する手段を手にしたことを証明した」と語った。
「なぜ広島に来たのか。我々はそう遠くない過去に放たれた恐ろしい力を考えるために来た」
オバマ大統領は悲しみや遺憾の意を示したが、謝罪には至らなかった。演説前には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれた慰霊碑に献花も行った。
広島平和記念資料館も訪れたオバマ大統領は、世界が「勇気を見つけ、平和を広め、核兵器のない世界を追求する」ことを希望するとの記帳を行った。
数万人が死亡した被爆地訪問は、ホワイトハウスで6年以上にわたり準備されてきた。今年初めにはケリー国務長官も訪問していた。