ベルギー、露戦闘機の写真公開 バルト3国の領空警備で遭遇
(CNN) ベルギー空軍部隊は31日までに、北大西洋条約機構(NATO)によるバルト3国の領空警備の一環として、今年1月から4月にかけて数度にわたり、F16戦闘機を発進させてロシア機の進路を遮ったことを明らかにした。
航空情報サイトの「The Aviationist」によると、ベルギーの戦闘機が進路を遮ったロシア機は「Su27」「Tu134AK」「Il76」「An72」「An12PPS」など。ベルギー空軍部隊はこのロシア機の写真をフェイスブックに掲載した。
ベルギー戦闘機4機は今年1月~4月、エストニアにある空軍基地に配備。リトアニア配備のスペインの戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」と共に、2004年にNATOに加盟したエストニア、リトアニア、ラトビアのバルト3国上空で警戒に当たっていた。
2014年にウクライナ南部のクリミア半島をロシアが併合して以来、同地域ではロシアとNATOの間の緊張が高まり、ロシア機の活動が活発化していた。
バルト海上空では米欧州軍も4月に、ロシアの戦闘機「Su27」が米空軍の偵察機「RC135」に異常接近したと発表。これに対してロシアは、同機は米軍機の進路を遮ったが危険飛行はしなかったと反論していた。