カメラマンら2人、砲撃に巻き込まれ死亡 アフガン南部
ニューヨーク(CNNMoney) アフガニスタン軍の部隊に同行していた米NPRニュースの取材班が砲撃に巻き込まれ、カメラマンら2人が死亡した。
NPRが5日午後に発表したところによると、死亡したのはカメラマンのデービッド・ギルキーさん(50)とアフガン人のザビフラ・タマンナさん。軍の車列が同日午前に攻撃を受け、2人が乗っていた車に砲弾が命中した。
NPRの設立以来46年の中で、ジャーナリストが職務遂行中に死亡したのは初めて。
NPRの報道部門責任者がCNNに語ったところによると、取材班のメンバー4人のうち、記者とプロデューサーは後続車に乗っていて無事だった。
ギルキーさんはNPRでビデオ編集も担当していた。米同時多発テロから15年間、アフガンやイラクを繰り返し訪れて兵士や市民らの状況を取材し、複数の賞を受賞していた。
タマンナさんはフリーのジャーナリストで、NPRとは取材班の通訳として契約。トルコのアナドル通信ともフリー契約を結んでいた。
NPRのチームは3週間前にアフガン入り。1カ月間の予定で現地取材を続け、すでにアフガン軍特殊部隊の徹底取材など多数の記事を出してきた。攻撃を受けた時は南部マルジャを通過していた。軍部隊の死傷者に関する情報は入っていない。
米国に拠点を置く非営利組織(NPO)、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、アフガンでは米同時テロ以降、31人の報道関係者が命を落とした。その大半は職務に関連した死だったと確認されている。最近では2014年12月、首都カブールの自爆テロで地元カメラマンが死亡した。