シリアのヌスラ戦線、アルカイダからの分離を表明
(CNN) シリアのイスラム過激派「ヌスラ戦線」は28日に発表した声明で、国際テロ組織アルカイダと関係を絶ち、組織名を「ファテフ・シャム戦線」に変更すると宣言した。
同組織のアブ・ムハンマド・ゴラニ指導者はビデオ声明の中で、新組織では「外部組織との系列関係を一切持たない」と述べている。ゴラニ指導者がビデオに登場するのは初めて。
これに先立ち米国のケリー国務長官は、米ロが対ヌスラ戦線で協力することに合意したと発表していた。
アルカイダのザワヒリ指導者も声明を発表してヌスラ戦線の離脱に支持を表明、イスラム過激派同士の対立を終結させるよう呼びかけた。
ゴラニ指導者はアルカイダからの離脱について、思想の分断によるものではないと強調。米ロ率いる国際社会は「ヌスラ戦線を狙うと見せかけてイスラム教徒を爆撃し、追いやっている」と主張し、その口実とさせないことが目的だとした。