マルコス元大統領が英雄墓地埋葬へ、抗議デモも フィリピン
マニラ(CNN) フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が故フェルディナンド・マルコス元大統領を国立英雄墓地に埋葬する方針を決めたことに対し、首都マニラ市内の公園で14日、数百人が参加して抗議デモが開かれた。
マルコス元大統領はフィリピンで約20年にわたって独裁政権を築き、戒厳令を敷いて反対派を弾圧した。遺体は現在、出身地である北部イロコスに安置されている。
抗議デモ主催者によると、フィリピン国防軍の規定には、不道徳行為に関与した罪で有罪を言い渡された人物は英雄として埋葬できないという条項があり、マルコス元大統領はこれに当てはまるという。
大雨の中で抗議デモに集まった参加者は、著名活動家や政治家、マルコス政権の下で弾圧された被害者などの演説に耳を傾け、「マルコスは英雄ではない」というスローガンを掲げた。