ブルキニ禁止で物議、警官が衣服の一部を強制的に脱がす 仏
ビーチでの服装で警察の摘発を受けたイスラム教徒女性の支援を行っている地元団体によれば、支援を求めてきた女性15人のうち、ブルキニを着ていた人はおらず、ヘッドスカーフだけだったという。
ニース当局によれば、禁止されているのはブルキニそのものではなく、解釈は現場の警官に任されているという。
23日には南仏のカンヌのビーチで、34歳の女性が罰金を科された。この女性はCNNの系列局BFMTVに対し、警官から着ているものが不適切で、頭のスカーフをバンダナのように結び直さないならビーチから出ていくよう言われたと語った。
女性は「私はブルキニもブルカも着ていなかったし、裸だったわけでもない。適切な格好をしていたと思う」と述べた。
周囲の海水浴客は、女性を応援する人もいれば侮辱的な言葉を投げてくる人もいたという。「『家に帰れ』『ここから出ていけ』『フランスはカトリックの国だ』などひどい言葉をぶつけられた。娘は泣いていた。こんな差別を受けたのは初めてだ」