金正恩氏「米本土と太平洋が射程に」、ミサイル実験成功を強調

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今年4月、潜水艦発射弾道ミサイルの実験を指揮した北朝鮮の金正恩氏=労働新聞

今年4月、潜水艦発射弾道ミサイルの実験を指揮した北朝鮮の金正恩氏=労働新聞

ソウル(CNN) 北朝鮮が24日に実施した潜水艦からの弾道ミサイル発射実験について、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が「最も偉大な成功と勝利」と評した。朝鮮中央通信が25日に伝えた。

朝鮮中央通信は金委員長の発言として、「発射実験の結果、北朝鮮が核攻撃能力を完備した軍事力において最前列に加わったことが現実に実証された」と伝えている。

金委員長は現場の観測所から指揮を執ったと思われる。同氏の命令を受けて潜水艦が潜航し、「北極星」と呼ばれるミサイルを発射した。

ミサイルは咸鏡南道新浦(ハムギョンナムドシンポ)沖の海上から発射された。朝鮮中央通信によると、金委員長は米本土および「太平洋上の作戦戦域」が北朝鮮の射程に入ったと主張。米韓に対し、攻撃を免れたければ「北朝鮮の尊厳と安全を傷つける」行為を自制するよう要求した。

韓国軍は先に、北朝鮮が24日に発射したミサイルは500キロ飛行して日本海に落下したと伝えていた。

安倍晋三首相によると、日本の防空識別圏に北朝鮮のミサイルが入ったのは初めて。

米トロイ大学のダニエル・ピンクストン教授はCNNの取材に対し、今回のミサイルの飛距離から北朝鮮側が「非常に急速な進展」を遂げていると指摘。その上で「これほど飛躍的な進展はおそらく誰も予想していなかったのではないか」との見方を示した。

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