パリ市が難民キャンプ開設へ、年内にも2カ所で計画
「公的スペースに次々と現れる仮設キャンプは健康面や安全面で問題があり、人々は劣悪な環境での暮らしを強いられている。周辺の住民にも迷惑がかかる」と、同市長は指摘する。
2件目のキャンプは市南東部の水道施設跡に建設中で、年内には完成する予定。こちらは家族連れ、単身女性や子どもたちの受け入れ施設となる。
国際慈善団体「エマウス」が両施設の運営にあたる予定だ。
パリ南郊のエソンヌでは5日から6日にかけ、難民向けに建設された入居前のキャンプで火災が発生。仏メディアは放火の疑いを指摘した。周辺ではキャンプの設置に対し、激しい反対運動が起きていた。イダルゴ市長は「卑劣で嘆かわしい犯罪行為だ」と非難し、犯人を見つけて処罰すると述べた。
一方、多数の難民が過酷な生活を送り、別名「ジャングル」とも呼ばれる仏北部カレー郊外の難民キャンプについては、カズヌーブ内相が最近、閉鎖の方針を表明している。