仏首相、テロの脅威は「最大限」 新たな攻撃を警戒
(CNN) フランスのバルス首相は11日、同国を標的としたテロの脅威は「最大限」だと述べ、国内で新たなテロ攻撃が起きる恐れがあるとの警告を発した。
バルス氏は仏ラジオ局「ユロープ1」とのインタビューで「ここ数日、数時間の間にも、こうして話している間も兆候はみられる。情報当局、警察、憲兵隊が毎日攻撃を阻止し、イラクとシリアを拠点とするネットワークの解体に取り組んでいる」と語った。
バルス氏によると、仏国内では現在約1万5000人が過激化する過程にあるとみられ、当局の監視対象になっている。仏当局者らはこれまで、国家への脅威とみなされる過激化した危険人物のリストに1万人の名前が掲載されているとしてきた。
同氏はまた、イラク、シリアで戦闘に加わっている仏国民や居住者は700人近くに上ると指摘。このうち275人が女性、数十人が未成年者だと強調した。両国で死亡したフランス人戦闘員は196人だという。
仏警察は先週、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がパリの観光名所、ノートルダム大聖堂を狙ったとされるテロを未然に阻止し、女4人を逮捕した。
フランスは昨年11月のパリ同時多発テロ以降、非常事態宣言の延長を重ねている。